前置き# AnyCubic 製の AnyCubic Mega S という3Dプリンタを使っていますが、動作中にモーター音に加えて結構な大きさの電子音が鳴ってうるさいので、モータードライバを工場出荷時の A4988 から TMC2208 に交換しました。ただ、手順を紹介した記事が少なくて苦労しましたので、備忘録代わりに手順をまとめてみました。 なお、この記事の前提は次のとおりです。 プリンタの機種 AnyCubic Mega S マザーボード Trigorilla Mega2560+ramps 1.4 作業PC Windows10 必要なもの# TMC2208# Amazon や Aliexpress で「TMC2208」を検索す...

前置き# 自作キーボードのPlaidはお気に入りのキーボードであるが、このキーボードは、ProMicro の代わりにマイコンの ATMega328P を使っており、キーボードには ISP ポートが用意されている。 なので、このキーボードを AVR ライターがわりに使えるのではないか、また、秋月とかで購入した ATMega328P にデータをバックアップしておいて、いざというときはマイコンだけ置き換えて対処する、といったこともできるんじゃないかと思って挑戦してみた。 その挑戦がうまくいったので、その手順を備忘録として残しておく。 作業の手順# 作業に使うものは次のとおり。 Plaid Arduino Uno(互換品でOK) ブレッド...

salicylic-acid3 さんが作成・販売されている自作キーボードのNaked48LED - 自キ温泉街販売所 - BOOTHとSetta21 - 自キ温泉街販売所 - BOOTHを組み立てた際、LED の取り付けで四苦八苦したので、その時にネットで集めた情報や Discord の Self-Made Keyboards in Japan で教えていただいた情報をまとめてみたいと思う。 LED チップの向きの確認# LED チップが点灯しない時、まず最初に確認するのは取り付けた LED チップの向きである。LED の向きが違えば当然点灯しないし、テスターを使う必要もない簡単な作業なので、まずはここから開始する。 もし向きが違っ...

前置き# 自作キーボードキットのErgoDashを組み立てて日々使っているが、以下のページで紹介されている方法を使って、Raise/Lowerキーを「単独で押せば変換/無変換 or かな/英数、他のキーと組み合わせて押せばRaise/Lower」となるように設定して使っている。 QMK Firmware で Raise/Lower と変換/無変換を同じキーに割り当てる MacOSは「かな/英数キー」でIMEのオン/オフが切り替えられ、Windowsも、enthumbleというアプリを使えば「変換/無変換キー」で同じことができるので、こうした設定を行なっている。 MacOSではこの設定で問題なくIMEを切り替えられたのだ...

前置き# メルカリで売りに出ていた「Macbook pro, 2011Early, 15インチ」を購入して、さらにメモリを16GBに増強して快適な環境を構築しようとしたら、メモリ交換後に電源ボタンを押しても反応がないというまさかの事態に陥ってしまった。何とか蘇らせることができてこの記事を書けるまでになったので、同じ症状に遭遇した人のために、顛末を書いてみたいと思う。 経緯(購入まで)# それまで使用していたMacbook pro(2015, 13インチ)は、持ち歩きも考慮して13インチにしたものの、据え置きで使うことが多く、また、据え置きで使うべく外付けディスプレイやキーボードを接続しているので、外に持ち出す都度、ケーブル類や電源の...

日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書) 太平洋戦争において、日本軍が補給をおろそかにしたことで前線の兵士が塗炭の苦しみを味わったことは周知の事実であるが、その苦しみがどれほどのものであったかを克明に記したのが本書である。 膨大な戦病死と餓死や、劣悪極まりない輸送船の悲劇などは他の書籍でも描かれているが、本書は大量の資料――日本軍と戦った米軍側の資料も含めて――を駆使してそうした事実を「兵士の目線」で「兵士の立ち位置」から捉えなおし、その悲惨な現実を描き出すとともに、日本軍の実情が貧弱なものであったことも描き出している。 兵士を戦場に送り込むために用意した輸送船は奴隷船のような船であり、攻撃を受ければ瞬く間に沈没し...

日米開戦と情報戦 (講談社現代新書) 本の概要# 日米戦争の開戦決定過程を、インテリジェンスの問題も視野に入れて再検討する著作である。著者は、南部仏印進駐(1941年7月末)以降、日米開戦に到るまでの決定過程については『日本はなぜ開戦に踏み切ったか』(新潮社、2012年)で道筋を説明していたが、同書では南部仏印進駐に至った経緯や、英米の動向については最小限にとどめていたことから、本書でそうした点を補うとともに、政策決定に密接に関わるインテリジェンスの問題も取り上げている。 本書が対象とする期間は、1940年7月から1941年12月の真珠湾攻撃の直前までの期間であり、日米双方がどのような情報を基にし、その情報をどのように評価し...

忘れられた日本の村 本の概要# 著者の筒井功氏は、元共同通信社の記者で、正史に登場しない非定住民の生態や民俗の調査・取材を行っている。 本書を一言で紹介するのは難しく、著者も本書を「エッセイとも旅行記ともつかない妙な内容の著述」と後書きに記している。学術書ではないが、風景の美しさや旅情とやらを紹介する旅行記でもないし、旅の感想を述べるエッセイでもない。著者が、民俗学や歴史の研究成果を踏まえ、実地調査も行い、そこから得られた知見をまとめた書物、というのが本書の簡単な紹介になるかと思う。 現在の町や村が見かけは似ていてたしても、少し古い時代に遡れば、様々な歴史を辿ったために豊かな個性を持つ町村は多数存在していた。例えば、全戸が狩...

Karabiner-Elementsとは# Karabiner-Elementsは、Macのキーボードカスタマイズアプリで、設定ファイルを自分で記述することで以下のような機能を実現できます。 “control-H"のようなキー入力を"Command-A"の入力に変換 “Escape"を1回入力したら"Escape, 英数, Escape"のようなキー入力を実現する “control-2"のようなキー入力に"open -a 'safari'"のようなシェルコマンドの実行を割り当てる “スペースバー"を押している間だけ、“H, J, K, L"をカーソルキーに変換する “control-x control-c"のようなキー入力...