太平洋戦争において、日本軍が補給をおろそかにしたことで前線の兵士が塗炭の苦しみを味わったことは周知の事実であるが、その苦しみがどれほどのものであったかを克明に記したのが本書である。
膨大な戦病死と餓死や、劣悪極まりない輸送船の悲劇などは他の書籍でも描かれているが、本書は大量の資料――日本軍と戦った米軍側の資料も含めて――を駆使してそうした事実を「兵士の目線」で「兵士の立ち位置」から捉えなおし、その悲惨な現実を描き出すとともに、日本軍の実情が貧弱なものであったことも描き出している。
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太平洋戦争において、日本軍が補給をおろそかにしたことで前線の兵士が塗炭の苦しみを味わったことは周知の事実であるが、その苦しみがどれほどのものであったかを克明に記したのが本書である。
膨大な戦病死と餓死や、劣悪極まりない輸送船の悲劇などは他の書籍でも描かれているが、本書は大量の資料――日本軍と戦った米軍側の資料も含めて――を駆使してそうした事実を「兵士の目線」で「兵士の立ち位置」から捉えなおし、その悲惨な現実を描き出すとともに、日本軍の実情が貧弱なものであったことも描き出している。